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ヘルスケアとコーチング

2023.02.01

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コロナ以来、テレビや雑誌などでもますます「ヘルスケア」を取り上げる番組や特集が増え、ヘルスコーチングについて興味や関心を持たれ、ダイエットをコーチングのテーマや目標にご相談を受けることも増えてきています。とはいえ、最近では「ヘルスエキスパート」、「ヘルスアドバイザー」、「ヘルスコンサルタント」など健康やヘルスケアを専門に扱う職業もよく耳にするので、私自身が「ヘルスコーチング」はじめたきっかけも踏まえ、あらためてヘルスコーチングとはどんなコーチングなのか、ヘルスケアとコーチングについて整理したいと思います。

1.ダイエットは目標?

私がヘルスコーチングを始めたきっかけは、自分自身のダイエットの失敗と成功体験からです。もともと体を動かすことは嫌いではなかったので、ジムへ通ってエクササイズをやったり、ダイビングや乗馬などいろいろなスポーツも楽しんでいましたが、20代から繫忙期は深夜勤も問わず働き、暴飲暴食をし、体重については20kgを超える増減を繰り返していて、50代に入るまで健康管理には無頓着でした。「食べなければやせる」、「運動すれば元に戻る」と過激なダイエットをしては、3〜5年でまた体重は元に戻る繰り返しでした。今、振り返ると体重計の数字が操れるといった妙な自信をつけ、ダイエット自体を目標にしていました。

ようやく事の重大さに気づいたのは、50代に入って体調不良が続き、人間ドックの検査結果から根本的な解決が必要だと知りました。それまでやっていた過激な食事の摂り方で、単に体重の問題ではなく身体能力的にも年齢比較しても想像以上に老化していました。軽いダンスのステップでねんざしたり、片足立ちもできない、15m程度の横断歩道も走り切れず、視力も急に落ちていました。体内年齢76歳!この数字にも驚きましたが、それ以上に年始ミーティングで、一同で立ち上がって腕を上げて決起する際に、「年配の方は無理しないように」と声をかけられたことで、老いぼれ扱いをされた気分になった時、一番ショックを受けました。

当時も深夜勤をいとわずバリバリ仕事をこなしていたし、同世代よりも若く見えるつもりでいたので、元気に見えない自分自身を想像できていませんでした。実はかなりくたびれた様子だったようです。
このまま人生を終わりたくない。やりたいこと、チャレンジしたいことがまだまだいっぱいあるのに、ここで終われない。そう思ってフルマラソンへの挑戦を始めました。走ることは本当に苦手だったので、あえて目標に選びました。フルマラソンができる体づくり。これでダイエット・健康管理をする本当の目標が立ちました。

2.自己基盤強化・セルフコーチング

さて、前項では、ダイエット自体を目標にしたことで私自身が失敗を繰り返していたことをお伝えました。
ここでは自己基盤の強化とセルフコーチングについて書きます。

コーチングではより高い目標を達成できるように自己を支える「健康」、「人間関係」、「経済」、「精神」、「教育」、「家庭」、「趣味・余暇」、「社会・環境」などの基盤を強化していくプログラムがあります。この自己基盤がより盤石であるよう日頃から取り組む習慣を身につけていきますが、ダイエットはこの重要な基盤の「健康」」強化のための一手段です。

東京駅から新宿駅までどうやって行くか。山手線でも中央線でも、地下鉄やタクシー、あるいは走っても行けます。大切なのは「新宿で何をするのか?」映画を観る程度なら、大きい街なら映画館はたいていあるので、新宿ではなくてもいいかもしれません。それは本当にやりたいことで、それを達成することで何が手に入り、どんな影響があるのかを自分自身で十分に腹落することです。
セルフコーチングでは目標か手段か見えなくなることもあったり、自己基盤全体のバランスが崩れていたりすることもありますので、コーチング・セッションでは定期的に目標確認やセルフコーチング自体をトピックとして扱うことも重要です。
手段が目標になっていないか定期的にフィードバックを得るようにすることが効果的です。

3.ヘルスコーチングでの目標の立て方とサポート

ヘルスコーチングではどのように目標を立てるのか?何が重要か?を前項までで伝えてきましたが、あらためてここで述べておきます。
また、サポートとして行っていることをご紹介します。

ヘルスコーチングでは、ダイエットの相談をよく受けます。他にも仕事に集中できない、頭痛がよく起こる、冷え性改善の方法はあるか、糖尿病食をつくるのが面倒など、症状をはじめ悩みの相談を多く聴きます。
しかしながら、ヘルスコーチングでは、問診表のような質問に回答してもらいつつも、目標設定ではパーソナルコーチング同様、個人の目標を立てます。
そして、自己基盤全体的のバランスを見つつ「健康」のフォーカスとして「食」「睡眠」「運動」「環境(服・住・薬・人間関係)」「身体」「習慣」をトピックとして扱います。
「○○kg瘦せる」、「仕事の集中力を上げる」などは、手段なので目標にしません。私の場合は、医療従事者でもないので、診察・診断はもちろんしませんが、主治医の方とどのようなコミュニケーションを持つか、セカンドオピニオンが必要な方には医療機関を紹介し、自分に合った・納得できる生活習慣全体の向上を促す選択や行動をしていけるプロセス構築のサポートをしています。

まとめ

ちまたには、ビーガン、マクロビオティック、糖質制限、ケトン食、グルテンフリー、断食、腸活などダイエット法だけでも過激なものやサプリメントまで含めると数十、百種類以上ありますが、効果も個人の身体差や生活習慣で異なり、実証された万人共通の絶対的な食事法というのはありません。
しかしながら、ガンをはじめとする現代病の90%が生活習慣病であり、日本では死因となる原因の56%はその生活習慣病*です。
そして、生活習慣病の多くの原因は「食」にあることも事実です。

ダイエットは健康よりも老若男女問わず話題にされているのを職場でもよく耳にします。情報があふれる世の中で、食にかかわることや薬剤、医療で誤った選択をするなど、生活習慣を少しずつ変えるだけで驚くほど改善できるのに、健康を理由にして人生をあきらめるのはあまりにもったいないと感じます。
人生100年時代。最後までワクワク笑顔で元気に100歳迎えませんか!

記事の著者

藤生 あゆみAyumi Fujiu

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ