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思うように人が育たない(若い人を育てるには)
2018.11.10
「今どきの若者は!」と言われた経験はありませんか?もしくはそのように言った経験はどうでしょうか?実は、いつの時代もこんな風に言われ、言っているのかもしれません。私も実際そうでした。
よく考えてみると、生まれてきたときの環境が違えば、成長の段階で見て、聞いて、感じていることも違います。そのような様々な環境の変化の中、「人を育てる」、「人が育つ」にはどのようなアプローチの視点があるかについてまとめました。
1.相手を評価していませんか?(評価と承認の違いとは?)
若手社員Aさんが、新しいスーツで出社しました。その時あなたはどのように声を掛けますか。
A:スーツ新しくしたんだね。いいね、似合っているよ。
B:スーツ新しくしたんだね。
どちらの声掛けが、良い悪いではなく、
Aは、主観的な評価「いいね」「似合っているよ」が含まれています。
Bは、スーツを新しくしたことに気付いてそれを伝えた。という事実のみです。
普段の声掛けはどうでしょうか。
声掛けに評価が含まれていることが日常的だと、声を掛けられた相手は知らず知らずのうちに、評価されるための行動をするようになります。
では、承認(認められている)という状態で起こす行動は、何が違うのか。
大きく違うのは「自信」ではないでしょうか。
若手の声で多く聞こえるのは、「自信がない」「経験がないからそれでいいかわからない(自信)」など不安です。
不安を解消するためには、もちろん評価も必要かもしれません。しかし、その前にまず、その行動・行為を認める=承認の言葉を投げかけてみることから始めてみませんか。
2.相手の存在を認める(承認)
では、実際にどう声掛けをすることが承認になるのか?
一番すぐ、取り込めること、それは挨拶などの声掛けです。
普段を思い出してみてください。
相手の「おはようございます」という挨拶をどのように返していますか?
パソコンに向かいながら返事をしていたりしませんか?
相手の目を見て、「おはよう」これが最大の承認です。そう返すことが、相手の存在を承認していることになります。
そうは言え、あなたも締め切りが迫った仕事を抱え、自分のことで精一杯で、パソコンから目が離させない状況もあることでしょう。
もし、あなたがプレイングマネージャーだとしたら、やることで手一杯かもしれません。
こんな時は、どうしたらいいのでしょうか?
普段、あなたは、どうしていますか?
「何分後にしてもらえる?」と時間を変えてもらうこともあるでしょうし、
「今、急ぎの仕事で、パソコン見たままで、申し訳ない」
「やりながらで許して」と許可を取ることもあるかもしれません。
何も言わずにパソコンの画面を見続けて対応するのではなく、相手に配慮する能動的な行動は、認めることになります。
褒めたら人は伸びる!とも言いますが、無理に褒めることも、評価することもなく、それでも人は伸びる、自ら伸びようとする。その最大の力の源は、「相手の存在を認める。」
人を育てる基盤は、承認。
相手が育たない。ではなく、育てる環境構築を共にする。承認から始めてみませんか。
3.相手を決めつけないこと
前述の内容に加え、人を育てる基盤がもう1つ。
それは、「相手を自分のフィルターにかけ、決めつけないこと」。
私たちは過去の経験から、「もしかしたら、この人は〇〇な傾向があるかもしれない」、
「こういうタイプは・・・」と、知らず知らずのうちに自分のフィルターをかけてしまっていませんか。
過去の経験からの予測は非常に重要です。しかし、人を育てる過程においては、相手の可能性に素直に目を向けることを妨げてしまうこともあるかもしれません。
私たちの前提を、人の成長には可能性があると考え、「思うように人が育たない」のではなく、育つためにはどのような可能性が相手にあるか。自分の目で、耳で、確認する、観察することから始めてはどうでしょうか。
そして、それを相手に伝えるときは、評価を入れず、「〇〇さんは、××ですね」と自分が見聞きした事実のみを伝える。それは、その人自身も気づいて気付きを与えることができ、そこから新たな成長が促されることを信頼してみてはどうでしょうか。
まとめ
人を育てる基盤は、相手の存在を認める承認、そしてフィルターなく相手に目を向けること。
その1つ1つが、「育てる」から「自ら育つ」ための栄養になる。私たちは良質な栄養を渡すことから人を育てることにチャレンジしてみてください。
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