脳の使い方を変えるWeメソッド®WSC ホールシステムコーチング®Whole System Coaching

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自歯とコーチング

2020.11.01

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突然ですが、歯は健康ですか?
ホールシステムコーチング®︎では『80歳まで自歯(*)20本』を1つの目標にしています。
私もそろそろ歯科検診・口腔内清掃に行く時期です。

(*)自歯とは自分の歯のこと

1.歯を失うとどうなる?

数名の歯科医師に「歯を失うことのリスクやデメリット」を尋ねてみました。
例えば下の奥歯が1本抜けたときを想像してください。

◆ 噛み合わせの上の歯がだんだん下がってくる。(ゆるくなる)
◆ 両側の歯が、抜けた後のフリースペースに向かって傾き始める。
◆ スペースに細菌が集まりやすくなり、歯周病が始まる。(いずれ歯槽膿漏へと)
◆ 逆側で噛む機会が増え、骨格に歪みが生じ始める。
◆ 十分に噛まず飲み込むことが増え、胃腸への悪影響が出る。
◆ 租借回数の減少は唾液の分泌に比例し、免疫が低下する。
◆ 噛み締めが弱くなることは、つまり運動の機能(力)が弱くなる。
◆ しっかり噛むことで「脳」に刺激を与えるが、その機会が減る。(認知症を誘発する)
◆ 歯を見せて話したり笑ったりすることができないので、ストレスになっている。

挙げればきりがないほどのリスクが出てきました。

2.コーチングと自歯の関係

2つの視点でご説明します。

1つめは、職業倫理の視点から。
ICF(国際コーチング連盟:本部アメリカ)の定める倫理規定の中に、
「コーチとクライアントが社会に与える影響」という文面があります。

私たちプロコーチが自分自身を整えるということを常に意識しておく、つまり
「体現する」ことでクライアントに影響を与えています。

霊長類の動物は、ミラーニューロンという脳の働きを持っており、相手の状態や行動が
まるで自分のことのように感じるのです。「あくびはうつる」がわかりやすい例です。

歯に限ったことではないですが、健康や外見をマネジメントすることは、クライアントの
よい状態をつくることに、直接的に関係していると言えます。

2つめは、心技体の視点から。
心技体の記事で書いたように、この3つはつながっている、この3つが整ったときにこそ、
よいパフォーマンスを発揮するという関係性です。

前項でわかった通り、歯を失うことは、健康を損なうリスク、そして脳の機能低下のリスクにつながっています。十分なコーチングセッションができるでしょうか。
またプロフェッショナルとして生きるには、短命なのではないでしょうか。

3.自歯20本を目標に

厚生労働省は、歯の健康というテーマで、目標値のガイドラインを示しています。

歯の喪失防止の目標
・80歳における20歯以上の自分の歯を有する者の割合
 及び60歳における24歯以上の自分の歯を有する者の割合の増加   

目標値:80歳における20歯以上の自分の歯を有する者の割合 20%以上
    60歳における24歯以上の自分の歯を有する者の割合 50%以上

そもそもコーチは、望ましい未来実現に向けて生きる人です。
全体の目標を率先して達成する、つまり体現することで、クライアントに対して、
ひいては社会に対しての影響を感じます。
  
『影響』を意識すると、歯が重要な役割を持っているということを実感します。
自歯20本を大切にし、長く現役でいられるコーチでありたいものです。

そして、外見や容姿は自信につながっています。堂々とした振る舞いになります。コーチが大切に考えている価値観の「自己肯定」をますます高めることになるでしょう。

4.人生のバランスにおける自歯

ホールシステムコーチング®のトレーニング期間では、コーチとして「人生のバランス」を整えることを目標にしています。人生のバランスには次の6カテゴリーがあります。
 ①人間関係・コミュニケーション
 ②環境
 ③健康/ヘルスケア
 ④自己管理/マネジメント
 ⑤お金/経済
 ⑥仕事/キャリア

それぞれのカテゴリーにはいくつかのチェック項目がありスコアを計算します。
グラフにしてみると、現在のバランスがよくわかるものです。

私たちはこのスコアが低い場合、あるいはカテゴリー別に差が大きい場合には、
無意識のうちに「エネルギー漏れ」が生じているといえます。
チェックのつかない項目が、気づかぬストレスになっているのですね。

健康/ヘルスケアの中に「歯は健康である」という項目があります。チェックがつかなければずっと気になっており、言ってみれば「気掛かりな問題」です。気掛かりな問題は、私たちの集中を邪魔します。
大切な場面にも残念な結果を生むかもしれません。

自歯20本を目指したい私たちが、「歯は健康である」の項目にチェックがついていないだなんて、もう、気になって仕方がないです。

まとめ

歯の1本が及ぼす影響をおわかりいただけたでしょうか。
ケアの方法については、プロ(歯科医・歯科衛生士など)からの適切なアドバイスを受けることをお薦めします。
人生100年時代を生きる私たちです。80歳でも自歯20本以上を一緒に目指しましょう。

記事の著者

船木 優子Yuko Funaki

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

メーカー企業にて営業アシスタントを経て、新人スタッフ育成を学び担当する。テーマパークの開業準備を経験した後、人材育成の部門にてマネジメント、キャリアディベロップメント、アルバイトスタッフ育成など幅広く携わる。2004年にコーチングと出会い、社内に導入する。その後、外食産業系企業で店長や女将業の現場経験を積み、2013年に独立。現在は、プロコーチとして企業の人材育成、組織開発を行っている。