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人生100年時代は「冒険の旅」「学びの終着駅」はまだまだ先

2022.01.01

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私たちの価値観はコロナ前とは変わっています。ある調査によるとネットでよく使われた言葉は、コロナ前では、「成功success」などが多く、コロナ禍では「感謝 gratitude」という言葉が増えています。
コロナ禍になって、自動的(強制的)に今までの生活を振り返る機会があったことでしょう。
突然ですが、死ぬまでに(生きているうちに)やりたいことは何ですか?

年末年始や節目に、「振り返り(リフレクション)」を意識的にしている方も多いことでしょう。

人生100年時代を生きる私たちには、何が必要なのでしょうか?

1.人生100年時代の「社会人基礎力」とは

人生100年時代を生きる私たちの基礎力として、何が必要なのでしょうか?

オーストラリアで102歳のアイリーン・オーシェイさんが、高度4,200メートルの上空からスカイダイビングに挑戦し、見事成功。世界最高齢のスカイダイビング記録を更新しました。(2018年12月)彼女は数年前に娘を神経系の難病「運動ニューロン疾患(MND)」で亡くし、寄付集めと病気への認知をひろげるために、スカイダイビングに挑戦しました。

米国ペンシルベニア州のEila Campbell(エイラ キャンベル)さんは、94歳の誕生日に、地上から3,000メートルの上空からスカイダイビングに挑戦しました。「死ぬまでにやりたかったこと」として挑戦でした。

英国・ウェールズのDilys Price(ディリス・プライス、2020年10月 88歳で逝去)さんは、
「女性最高齢スカイダイバー」(2013年、81歳)としてギネス登録されました。
彼女は54歳からスカイダイビングを始め、1,139回のソロジャンプをしています。

年齢を重ねるほど、新しいことにチャレンジする「好奇心」「実行力」「勇気」が必要な気がします。
そして、現在の不確実な時代は、「不快な状態と共に快適でいる力」も必要でしょう。

さて、経済産業省が2006年に提唱した「社会人基礎力」をみていきましょう。
「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成され、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」のことです。
 この「社会人基礎力」は、時代と共に「人生100年時代」ならではの切り口・視点が加わりました。

「人生100年時代の社会人基礎力」は、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力と定義されました。(2017年開催「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」で定義)

社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけられています。

3つの能力と12つの能力要素は、下記図を参照してください。
「前に踏み出す力」(アンション)
「考え抜く力」(シンキング)
「チームで働く力」(チームワーク)

つまり、人生100年時代を生きる私たちは、社会人としての基礎能力(コンピュータで例えるとOS)と知識・スキルなど(アプリケーション)をアップデートし続けることが必要なのです。

建築に例えると、基礎・土台(OS)の上に、設計・デザインした建物がたつということでしょう。
環境に応じた基礎工事も設計・デザインも大事です。

2.コロナ禍に求められる生きる力/アンラーニング

Leaning(ラーニング)とは、学ぶこと。
Unlearning(アンラーニング)とは、今までの学び・知識を手放すこと。学びほぐし。

アンラーニング(unlearning)とは、今まで学んだ知識や既存の常識をいったん意識的に捨て去り、ゼロベースから新しく学び直すことをいい、「学習棄却」「学びほぐし」などとも呼ばれます。(人事・労務キーワド集)

今のニューノーマルの時代は、まさにアンラーニング中です。
コロナ禍で、今までの常識、経験、価値観、行動を取捨選択し、生きることを新しく学んでいます。
今までの習慣化した考え方、生活、価値観、行動などを取捨選択しています。不要なものは、捨て、必要なものはアップデートして残し、これから何が大切なのかを考え、新たな知識、行動を取り入れています。

私たちの価値観もコロナ前とは変わっています。ある調査によるとネットでよく使われた言葉は、コロナ前では、「成功success」などが多く、コロナ禍では「感謝 gratitude」という言葉が増えているそうです。

コロナ禍になって、自動的(強制的)に今までの生活を振り返る機会があったことでしょう。
そして、今までの当たり前(ノーマル)に「感謝」した方も多いのではないでしょうか。

人生100年時代において、価値観や人生観など、変わるものと変わらないものを選択していくことが必要でしょう。
持論が完成系だと思った時が一番危ないと聞いたことがあります。
人生100年時代を生きているということは、時代の変化とともに、常に持論は未完了で、現在進行形なのです。アンラーニングし続けることが必須なのでしょう。

3.振り返り(リフレクション)と対話の重要性

一般的に、振り返り(レフレクション)を年末年始など一年に一度はすることが多いでしょう。
企業においては、毎月や四半期ごとに行なっていることでしょう。
リフレクション(reflection)は、日本語では、振り返り、内省です。

立教大学 中原 淳 教授によると、
振り返り+フィードバック=リフレクション

「自ら観察すること」、「自ら決めること」、「自ら実行すること」を楽しみながら自ら実践し続けることだとしています。
このプロセスにおいて、他者からのフィードバックが重要になってきます。

一人での振り返りは、自分視点になるため、限界があります。他者との対話によるフィードバックで、質の高い振り返り(リフレクション)になっていきます。
加えて、振り返りの内容を書いておくこと(言語化)は効果的です。

振り返り(リフレクション)は、反省会ではありません。
経験から何を学び、次にどのように活かすのか?という対話が大切です。
他者との対話、フィードバックの経験が増えることで、自ら振り返るという習慣がつき、成長に貢献することでしょう。

4.まとめ

中原 淳 教授は、「学びの終着駅に着いた大人」 にならないためにも、内省をし、アクションへとつなげたい」 と言っています。
人生100年時代の学びの終着駅は、まだまだ先ですね。
変化は冒険です。まさに人生100年時代は冒険の旅。学びの途中駅を楽しみながら、人生の旅を楽しんでいきましょう。

記事の著者

生嶋 幸子Sachiko Ikushima

  • ホールシステムコーチング®共同開発者
  • 国際コーチング連盟マスター認定コーチ(MCC)(関西女性初)
  • ホールシステムコーチング®認定プロフェッショナルコーチ

株式会社コーチ・アイエヌジー 代表取締役
自社開発したホールシステムコーチング®が2014年国際コーチング連盟(ICF:本部アメリカ)からコーチ・トレーニング・プログラム(ACTP)として日本で3社目に正式に認定される。2000年よりコーチとして活動。エグゼクティブコーチング、企業向けプロジェクトコーチング、コーチ養成スクールなどを中心に人と組織の変革を行う。
2017年国際コーチング連盟グローバル・カンファレンス(ワシントンD.C)でアジア人唯一のスピーカーを務める。