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信頼できる上司とは

2018.11.17

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あなたにとっての「信頼できる上司」とはどんな人ですか?

ここでは、どのような上司が求められているのか、「信頼できる上司」とはどんな要素を持つ人をいうのかを探ってみましょう。

1.「理想の上司」の共通点

毎年、著名人から「理想の上司」が選ばれ話題になっています

2018年度新入社員を対象に「理想の上司」を尋ねた学校法人産業能率大学の調査によれば、男女のトップ3と主な理由「 」は以下のとおりです。(敬称略)
(男性)
1位 内村 光良
「失敗しても優しくフォローしてくれて、安心して一緒に働けそう」
2位 林 修
「様々な知識を丁寧に教えてくれそう」
3位 松岡 修造
「いつも一生懸命で情熱があり、部下のこともしっかり見てくれそう」

(女性)
1位 天海 祐希
「失敗してもカバーしてくれそう」「かっこいい」
2位 水ト 麻美
「親しみやすく、気軽に相談できそう」
3位 渡辺 直美
「失敗してもポジティブにしてくれそう」

このほかのランキング全体を通してよく出てくるキーワードは「優しそう」「丁寧に教えてくれそう」「相談にのってくれそう」。そして、「叱るときにはきちんと叱ってくれそう」も多くみられました。
1位から3位の方の共通点としては、「賑やかな」「明るい」感じですが、これはテレビによく出る芸能関係の人だからでしょうか。

2.部下の立場から

先日、クライアントの社員さんからこんな言葉を聞きました。

「私は、Aさん(上司)がいるからこの会社で継続して働いている。
会社では嫌なことや、納得いかないこともたくさんあって、
正直、もう会社を辞めたいって思うこともある。
でも、Aさんを困らせることはできない。Aさんがいるから辞めない。
Aさんが辞めるようなことがあったら、私も辞めますわ、きっと。」

部下がこんなことを第三者に言うことは、上司(Aさん)にとってはとても嬉しいことではないでしょうか。

部下が信頼をよせるAさん。このAさんとは、どんな上司なのだろう、他の上司と何が違うのだろうと思い、聞いてみました。

「Aさんはきちんと話を聴いてくれる。自分たちの想いを受け止めてくれる。親身になって一緒に考えてくれる。会社の現状からいくと、できること・できないことがあり、できないことが多いのだが、はなから「それは無理だわ」「できるわけがない」と聴くことすらしてくれない上司とは違い、きちんと向き合って考えてくれる。

そして、必ず相談したことについて現状や結果を伝えてくれる。うやむやに終わり、何回も同じことを言っているのにどうなったのか?という他の上司に対して抱く不信や不満がほとんどない。

「言うだけ」「口だけ」の上司とは違い、やるべきことはやっている。自らの行動で部下に示している。
そんなところが、尊敬できるし、信じてついていこうと思えるところですね。」

なるほど、いろんな要素がでてきました。

3.信頼できるとは

理想の上司ランキングや、今まで行った社員さんからのヒアリングなどから、「信頼できる上司」の要素は以下のようになるのではないでしょうか。

・話を聴いてくれる
・想いを受け止めて向き合ってくれる
・指示や指導の理由を言ってくれる
・自らの行動でやるべきことを示してくれる
・部下の行動をよく見て、適切な時に適切な言葉で指導してくれる

まとめ

今いる社員さんの信頼を得て、職場をさらに活性化していくには、信頼できる上司を増やしていくことも大切だと思います。それが、会社の発展のみならず、それぞれ個の幸せにつながります。

「今の若い子は~」と嘆く前に、自らの関わり方を振り返ってみることをお勧めします。
そんな時に、コミュニケーションを基礎から学べる全脳コーチングの考え方が役に立ちます。

日々のコミュニケーションがより良いものになるよう、一緒に学びましょう。

記事の著者

中村 まゆみMayumi Nakamura

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ(ACC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

大学卒業後、旅行会社添乗員、専業主婦、行政機関勤務などを経て、2008年に社会保険労務士事務所を開業。社会保険労務士、産業カウンセラーとして多数の労働相談、心の相談を経験。働く人が笑顔になれる職場づくりの提案を行っている。
企業研修では、コミュニケーション研修、マネジメント研修、個人・チームのやる気を引き出すチームコーチングなどを実施。