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リーダーシップのタイプ

2018.11.18

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リーダーシップにはどのようなタイプがあるのか、コーチ型リーダーシップでかかわるとは何かについてまとめました。

1.リーダーとリーダーシップは違う

リーダーとリーダーシップは違います。
リーダーは「役割」であり、リーダーシップは「かかわり」です。したがって、リーダーは役割を与えられた人がやりますが、リーダーシップは誰でも発揮することができます。

2.リーダーシップのタイプ

リーダーシップについては「EQ:心の知能指数」の提唱者ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)氏が、以下のようにリーダーシップ・スタイルを6種類に分類しています。

(1)ビジョン型
共通の夢に向かって人々を動かす、最も前向きなリーダーシップ・スタイルです。
組織変革のための新しいビジョンが必要なとき、または明確な方向性が必要なときに効果的です。

(2)コーチ型
個々人の希望を組織の目標に結びつける、非常に前向きなリーダーシップ・スタイルです。
組織メンバーの長期的才能を伸ばし、パフォーマンス向上を援助するときに効果的です。

(3)関係重視型
人々を互いに結びつけてハーモニーをつくる、前向きなリーダーシップ・スタイルです。
亀裂を修復するとき、ストレスのかかる状況下でモチベーションを高めるとき、結束を強めるときに効果的です。

(4)民主型
提案を歓迎し、参加を通じてコミットメントを得る、前向きなリーダーシップ・スタイルです。
賛同やコンセンサスを形成するとき、または組織メンバーから貴重な提案を得たいときに効果的です。

(5)ペースセッター型
難易度の高い目標を目指す場合、リーダーが高いレベルのパフォーマンスを目指し手本を見せ、メンバーにも同じことを求めるリーダーシップ・スタイルです。
モチベーションも能力も高いチームから高レベルの結果を引き出したいときに効果的です。

(6)強制型
緊急時に明確な方向性を示すことで恐怖を鎮める、権力や圧力といった強い強制力によって目標達成を目指すリーダーシップ・スタイルです。
危機的状況下、または再建始動時、または問題のあるメンバーに対して効果的です。

3.コーチ型リーダーシップでかかわる

コーチ型リーダーシップでかかわるとは、以下のようなことが考えられます。
・メンバー1人ひとりの特性に応じたかかわり方をする
・組織の目標・ビジョンの共有、その目標・ビジョンと個人目標とをつなげる(橋を架ける)
・プロセス(行動)を明確化し、相手のタイプに応じたサポートをする

さらに、
・あなたとあなたの組織(チーム)メンバーを含めた「私たち」としての関係性を構築する
・チームのエネルギーをマネジメントする

まとめ

リーダーシップのタイプについて見てきました。

私が所属していたチームで、昔、イベントを開催することになりました。私がリーダーをすることになり、最初はすべて自分でコントロールし、みんなを引っ張っていこうと躍起になっていました。ところが、チームをまとめることができず、全くうまくいきませんでした。

やり方を変え、チームメンバー一人ひとりに達成したいゴール、それに向けてやってほしいことを伝え、できないことがあったら手伝うので言ってほしいと役割を一任しました。

すると、それぞれが目標以上の成果をあげてくれ、イベントは見事に成功しました。
今振り返ると、これがコーチ型リーダーシップであったのだと感じます。

リーダーシップはどれが正解ということはありません。最も成功したリーダーたちは、日により週によってリーダーシップ・スタイルを使い分けているそうです。
あなたとあなたの組織・チームである「私たち」にとって、どのようなかかわりが最も効果的なのかをみてリーダーシップを発揮していきましょう。

記事の著者

コークリエイター・ちえCo-creator Chie

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ