感情のコントロール
2018.11.29

感情にはいろいろあります。喜・怒・哀・楽など。
感情を表す言葉もたくさんあります。
嬉しい、楽しい、おもしろい、わくわくする、ほっとする、愛おしい
寂しい、苦しい、切ない、悔しい、はらただしい、むかつく
・・・など。
これらの感情、特に、自分には嬉しくない、厄介な感情はコントロールすることに難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。
1.あらゆる感情には意味がある
感情には良い・悪いはありません。
あらゆる感情には意味があります。感情は、その状況が自分の心にとってどのような意味を持つかを教えてくれます。
例えば、
不安・・・安全が確保されていないことを教えてくれる。
悲しみ・・・自分が何か大切なものを失ったということを教えてくれる。
怒り・・・何らかの対処が必要な問題があることを教えてくれる。
不安は大きくなると自分を苦しくすることもありますが、全くないのは困ります。
例えば、真っ暗な夜道で一人歩くときに、全く不安を感じずどんどん走っていくことは危険です。
こんなふうに、不安を感じることも意味があります。
感情には良い・悪いはなく、必ず意味があるのですが、私たちは、特に不快な感情については「悪い感情だ」と抑えつけようとします。
「不安になるのはだめだ」
「いつまでも悲しんではいけない」
「そんなことで怒るのはおかしい」
感情は、抑えつけてばかりだと、どこかに歪みが生じ、いつか爆発してしまいます。
2.怒りはどこからくる?
抑えつけることが多いのが「怒り」です。
怒りを表す言葉として、
モヤモヤする、ムッとする
イライラする、腹が立つ、むかつく
カッとなる、ブチ切れる
などあり、怒りのレベルも様々です。
現代人は怒りやすいとも言われています。
便利になった世の中では、時間短縮・スムーズにいくことが当たり前になっているので、予定が狂う、待たされるなどスムーズにいかないことがちょっとあるだけで怒る人が多くなっています。
また、期待している役割を相手がやってくれないとき、自分が大切に扱われない(自尊心が満たされない)ときも怒りが生じることが多いです。
これらに共通する怒りの原因は、「不一致」です。
3.ビリーフを探る
怒りのもとになっているものは「不一致」です。
この不一致は、ビリーフ(信念)においてもしかり、怒りのもとになります。
私たちは、大切にしているもの(価値)を、信じ(ビリーフ)ます。
これは、多かれ少なかれ、みんな何かしらビリーフをもっています。
育てられた環境や、成長の過程で出会った人などに影響を受け、自身のビリーフがつくられます。
ビリーフもまた感情と同じく、良い・悪いはありません。
例えば、
・人はすべて勤勉で質素であるべきだ
・時間は浪費すべきではない
・人は助けてもらったら絶対に感謝しなければならない
・やると決めたら最後までやりぬかないといけない
・愛されるためには期待に応えないといけない
これらが、ビリーフになっていることもあります。
自分のビリーフが相手に受け入れられない状況のときや、ぞんざいに扱われているようなとき、つまり不一致の状態のときに人は怒りを感じます。
自分のビリーフを知っていますか?
あなたはどんな時に喜びを感じますか?
そして、どんな時に怒りを感じますか?
コーチングでは、目標やビジョンを聴いていくときに、ビリーフが出てくることが多くあります。
自分のビリーフを知ることで、湧き上がる感情がどこからくるのかも少し理解できるはずです。
自分のビリーフを理解し、自分とは異なる他者のビリーフも理解できれば、感情もコントロールしやすくなるのではないでしょうか。
まとめ
感情は我慢する・抑えるというよりも、コントロールする・昇華するという視点で対処する方が良さそうです。
特に、怒りの感情はエネルギーが大きく、溜めこみ過ぎて爆発してしまうと大変です。
そして、怒りは伝染します。
伝染させないように、自分の怒りは自分のところで留めること、これが私たちの世界をHAPPYにしていく第一歩です。
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