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登山とコーチング

2024.02.01

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近年、登山をする人が増えています。
「登山女子」という言葉もよく耳にします。また、アウトドアショプでも、登山コーナーには購入意欲を掻き立てる商品が陳列されています。

一見、「登山とコーチング」って関係性があるの?というイメージですが、非常に興味深いつながりがあります。今月のコラムは、この2つの関係性について書いてみたいと思います。

1.登山とコーチング

登山は、自然と向き合うと同時に、自分自身と向き合うことができます。
それは、コーチングと多くの共通点を持っています。コーチングは、個々の能力を最大限に発揮し、ありたい姿や目標を実現するための道筋を見つけるプロセスです。
登山とコーチングをメタファー(比喩)に置き換えると、「高みを目指す旅」とも言えるでしょう。

2.登山は自己成長の旅

「高みを目指す旅」である登山は、自分自身を成長に導く旅とも言えます。
山を登り下りすることで、自分自身の「限界の限界」が試され、自分で決めつけている限界力を乗り越える力を身につけることができます。
コーチングのセッションに置き換えると、クライアント(コーチングを受ける人)が経験することと非常に似ています。
コーチングでは、クライアントは自分自身の限界を押し広げ、新たな可能性を探求します。

3.登山も目標設定は肝になる

登山者は、「山頂を目指して登る」「○○の山々を縦走する」など、
明確な目標を持って登山をする人が多いです。
目標を達成するためには、事前の計画と準備が必要です。

登山の場合
・当日の天候の把握
・登山のコース設定
・山頂、下山それぞれの到着予想時間の把握
・当日の登山に合わせた持ち物の準備
など、綿密な事前準備を要します。

コーチングセッションでも同じことが言えるのではないでしょうか?
コーチングに置き換えると下記のようになります。
・目標設定をする=「山頂を目指して登る」「○○の山々を縦走する」
・ビジョン/目的=「何のために登るのか」「どんな自分でありたいのか」
・具体的な行動=当日の天候の把握をする
        登山のコースを設定する
        山頂、下山それぞれの到着予想時間の把握する
        当日の登山に合わせた持ち物の準備

コーチングは、単なる目標設定(ゴール設定)だけでなく、人生のビジョン(ゴールの先)や登る目的「何のために登るのか」といった全体的な視野でその人自身を扱います。

4.登山ガイドとしての「コーチ力」

私はたまに、「登山ガイド」として登山をする時があります。
登山ガイドは、登山者が安全に目標を達成(「山頂を目指して登る」「○○の山々を縦走する」など)できるようにサポートします。
登山ガイドは、イレギュラーなことが起こった時や困難な状況になった時、冷静な状況把握と柔軟な対応力が求められます。

これは、コーチがクライアントをサポートする役割に似ています。
コーチは、クライアントが自分自身の目標を達成するための道筋を見つけるのをサポートします。
クライアントが自分で決めた道筋を歩いて、時には脱線する時もあります。
(人の成長には遊び、スペースが必要ですから、時に寄り道も有効です。)
その時、コーチはクライアントの状況を把握し、クライアントと協働で軌道修正を行い、柔軟な対応をします。

まとめ

登山とコーチングは、どちらも自己成長の旅であり、ビジョンや目標を実現するための道筋を見つけるプロセスです。コーチは人が自分自身の可能性を最大限に発揮するのをサポートし、更なる成長を目指す自信と勇気を育みます。

登山を始めることで、コーチ力が向上する。
あなたも登山を始めてみませんか?

記事の著者

梅本 道代Michiyo Umemoto

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

運動指導と人材育成のエキスパート
運動指導歴30年以上。運動指導者として、また人材育成&運動指導者育成講師、養成コースの企画事業部責任者として活動。現場での運動指導はグループレッスン10本/1週間、パーソナルトレーナーでは約1,000名のクライアントの運動指導実績を持つ。
2020年11月に国際コーチング連盟プロフェショナル認定コーチ(PCC)を取得。コーチングを普及するための草の根活動を継続中。