安心感をつくる関係構築とは
2018.11.19
リーダーシップは関わりです。あなたとあなたの周りの部下(メンバー)、パートナーとの間で、安心感をつくる関係構築についてまとめました。
1.安心感をつくる関係構築に必要なものは?
「安心感がある状態」とはどのような関係でしょうか?
例えば、あなたの部下やメンバーの様子はいかがでしょうか?
遠慮して意見を言わず、委縮してミスが多い、または、安心して自由に話し、のびのびと仕事をしている。
後者を一言でいうと、安心・安全の場があり、信頼関係が構築しているということではないでしょうか?
2.信頼関係(ラポール)を築く
信頼関係(ラポール)とは、お互いの間につくられた相互信頼の関係です。
どのような人間関係においてもコミュニケーションをとる時の基礎になります。
【代表的な信頼関係(ラポール)構築】
(1)相づち・・・「はい」「ええ」「なるほど」「そうですね」「興味深いですね」など
相手の意見を受け止める(受け入れる)
言葉尻に注目する。うなずく。
(2)バックトラッキング・・・日本語でいう「オウム返し」
聴いているというメッセージになる。
・相手の話した「事実」を反復する。
・相手の話した「感情」を反復する。
・適宜、相手の話を要約して返す。
(3)ミラーリング・・・姿勢・座り方・身振り・手振り・態度・表情など、相手の動作に合わせる
無意識レベルに親近感を感じさせることができ、そのことによって一体感が生まれる。
(4)ペーシング・・・声の調子・高低・大小・リズム・スピードなど、
相手の話し方に合わせる。または、相手の考え方、価値観、明るさ、静けさ、熱意、感情、呼吸にも
合わせる。相手が何を求めているか、期待されていることに合わせていく。悩みの相談の時、楽しい
話の時、怒っている時など
3.信頼関係が構築すると
前述の行動を積み重ねていくことで、信頼関係が構築されます。
信頼関係が構築されると、以下のようなことを感じることができます。
・息の合った感じ(フィーリング)
・相手があなたのリードに合わせるようになる(リーディング)
・相手の皮膚の色が変わるのを観察できる
・相手が「あなたには分かってもらえた気がする」「あなたとは打ち解けられる」などと言う
まとめ
安心感を作る関係構築として、さまざまなアプローチをご紹介しました。これは個人だけでなく、チームやグループにも有効です。
私の尊敬するコーチは、初対面の方がたくさん参加するセミナーでも、常に笑顔でスタートし、10分以内に全員がひと笑いする場面をつくります。
どんどんラポール形成を積み重ね、始め椅子にもたれていた参加者も姿勢が変わっていき、みるみるうちに一体感をつくっていきます。さすがだなと感じます。
よく観察すると、すごく特別なことをやっているわけではなく、信頼関係構築のアプローチを丁寧にやっているのです。
安心感をつくる関係構築は、ほんの些細な行動から始まります。老若男女に関わらず、万国共通のスキルといえば、やはり「笑顔」ではないでしょうか。
初めてお会いする方はもちろん、親しいメンバーにも、まず「笑顔」。そしてさらに、信頼関係(ラポール)の構築でご紹介したもののなかで、もしまだやっていないことがあれば、ぜひチャレンジをして、その変化を体験してみてください。
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