脳の使い方を変えるWeメソッド®WSC ホールシステムコーチング®Whole System Coaching

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コーチ選びをする際に大切にしたいポイント

2023.09.01

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コーチングが日本に入ってきて30年余り、日本のコーチング市場は右肩上がりと言われています。
コーチングという言葉も、企業などでは、部下をもったときに必要なスキルとして、浸透してきたように感じます。

また、個人や経営者がコーチを雇う(コーチをつける)ことも多くなってきました。
では、コーチ選びをする際には、どんな視点を大切にするとよいのでしょうか?
そのポイントをお伝えします。

1.コーチとの相性

一番はこれに尽きると思います。簡単に言うと、コーチと息が合うか、空気感として心地良いか。私たちの無意識の能力は時としてすごい力を発揮してくれます。
それが言葉にならない感覚(五感)です。「ん?なんか・・・でもまあいいか」これはまあいいか、ではなくその感覚を持った自分を信じてください。
自分のこれからをともにするコーチです。そして、自分自身の感じたことに素直である、率直であることもコーチングでは大切なことです。微細なことだからこそ、大切に扱いましょう。

「話しやすい」「わからないけど、安心できるな」そんな感覚を大切にして欲しいです。
コーチングを始める前に、オリエンテーションがありますので、実際に話してみて、気になることがあれば質問し、それにどう対応してくれるか、その感覚が自分に合うか?
それも大切な判断軸かもしれませんね。

2.チャレンジを体現している

ホールシステムコーチングでは、【コーチとは「チャレンジ」を体現する人である。】という考えのもと、コーチングを学びます。
コーチ自身がつねにチャレンジをしているか、する姿勢がある人か?
なぜこれがコーチ選びで必要なポイントかというと、チャレンジを体現しているコーチは、目の前にいるクライアントに対しても、本気でチャレンジを共にすることができるからです。

チャレンジを体現しているコーチであれば、コーチとクライアントという上下関係のような別々の関係ではなく、同じ目線で、「私たち」でどうしていくかを共に考え、共に創りだすことを自分ごとのように本気で楽しんで進んでくれるでしょう。

3.自己基盤が整っている

どうして自己基盤が整っているコーチがよいのか?
クライアントの話をそのまま聴くことができる状態にあるからです。コーチのエゴや思い込みをクライアントに押しつけたり、コーチの状態でクライアントへの声掛けが変わったりしません。自己基盤が整っているコーチは自分の考えは横に置いておいて、目の前にいるクライアントに真摯に向き合い、今起きてること、感じていることを大切に1つ1つ丁寧に扱うことができるコーチとも言えるでしょう。

自分自身が整っている状態(整える方法を知っている)であるがゆえに、自分自身をきちんと扱える、だからこそクライアントの微細な変化もすべての感覚を使って感じながらともに進んでいくことができるでしょう。

4.率直なフィードバックがある

私はコーチ選びで最も大切にしているのが、この【率直なフィードバックがある】です。
自分自身もクライアントに対して、率直なフィードバックを大切にしています。
大人になると、人から良いことは言われても、悪いことは言われなくなります。せいぜい言ってもらえて、改善点です。

ここでいうフィードバックは「良い悪いは一旦置いておいて、目の前で感じたことについて、率直にクライアントに届くように伝えるということができる」ということです。
それにより、クライアントの気づきや新たな視点を生み出します。
率直なフィードバックは、相手に遠慮や、コーチ自身に自分の基準が入ってしまうと、率直ではなくなり、効果が薄れてしまいます。

意外と思ったこと、感じたことを相手に率直に伝えるのは勇気がいることです。それを相手に伝わるよう、伝えられるのはコーチの重要なスキルではないかと考えます。
私自身、率直なフードバックを受け、「うっ、痛いところをつかれた!」という思いも何度もしましたが、それがあったからその後にたつながったということが多いように感じます。

言いづらいかどうかをコーチの軸で考えるのではなく、目の前のクライアントに率直なフィードバックを投げかけてくれるコーチかどうかも大切なポイントでしょう。

まとめ

自分に合うコーチは人それぞれです。オリエンテーションなどを通じて、確かめてみてください。
また、クライアントもコーチに対して率直であることがコーチングの効果をより高めると感じます。
あたなにとって信頼できるコーチに巡り合えますように。

ここからは余談ですが、
うちの3歳と4歳の子から
「何で勝手に決めつけるの!」
「ちがう、それは〇〇って言ったでしょ」

こちらが油断をしていると、容赦ないフィードバックが飛んできます。しかし、そのフィードバックはごもっともなことばかり。

「そうだよね、どうしたいの?」って言うけど、時間がないときは、こちらに誘導したいときは、「これでいいよね?」って言ってしまっています。はい、その通りです。決めつけました。

「相手の目を見てしっかりお話を聴くこが大切だよ。」と言っているのに、ママは何かしながら聞いていたり、もしくは他の事を考えて目の前のあなたを見て聞いていなかったから、違うこと答えました。その通りです。

コーチとして目の前のクライアントには対峙できていたとしても、365日いつでもできているか?というと、わたしは正直そうではないです。
だって人間だもの。だから日々私たちはチャレンジしているし、改善するし、気づきを学びに変えること、誰からのフィードバックも大切に扱うようにしています。
「毎日が学びの連続で、自分の成長を感じることができる。」
それがコーチングの面白さであり、コーチとしての醍醐味かもしれません。

記事の著者

飯田 招子Akiko Iida

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

大学卒業後、総合人材サービス企業へ入社。
新規開拓営業、プロジェクト管理など常に多くの人と関わる業務を経験。
また、OAインストラクターとして幅広い年代の技術習得とキャリア支援に携わる。
現在は、人材育成コンサルティングや中小企業の人材に関する課題解決、組織活性化、採用支援、各種研修を行っている。