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定年後の生きがい

2018.12.14

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あなたの生きがいは何ですか?
最近は定年後も30年40年元気な人が増えました。
しかし、私の周りでは定年後の夫を持つ知人たちが、
「ずっと家でゴロゴロして趣味も友達もないのよねえ」と話しています。

ここで、各国の定年後の過ごし方アンケートを見てみましょう。

日本の3位に、「何もしない」がランクインしています。
そして、定年後には10万時間あると言われています。
ここではこの膨大な時間をどう使いこなすのか、「定年後の生きがい」について考えていきます。

1.生きがいとは

生きがいとは「生きる甲斐」です。
生きていくための心の張り合いや目標です。
精神科医の神谷美恵子氏によると、
『人間が最も生きがいを感じるのは「自分がしたいと思うことと義務とが一致したとき」』
だそうです。
仕事や子育てをしている頃は、日々忙しく時間に追われ、はっきりと生きがいを自覚することなく過ごしてきた人も多いのではないでしょうか。
しかし、定年後、仕事や子育てを卒業し、義務を手放すことになります。改めて「自分の生きがい」を考えることが必要になるのです。

2.定年前と定年後の変化

定年後はまず普段の時間の使い方が変わります。
定年前はスケジュールに則って動く時間が多かったのですが、定年後は時間に制約がない分、全てを自分で決める必要があります。
人は1日30,000回決断すると言われていますが、日常すべてを自分で決めることができる自由を得るともに、決める責任を負うのです。
また会社関係の人たちとは別の人間関係を構築する必要があります。
定年前から趣味や地域活動に参加している人は、友人が多く社外の仲間がいると言われています。しかし会社の人間関係が中心の人は、定年後に一から地域で人脈を築くことになります。
その際、

・既に退職した会社名や肩書きを引きずる(相手に自慢する)
・名刺がないと自己紹介がままならない
・初対面の人と会話が続かない(仕事の話以外できない)

のような事も起こり、なかなか「会社員」と「個人としての自分自身」の切り替えが難しい人もいるようです。

3.定年後の生きがいについて

定年後の生きがいを見つけるには、自分のライフプランをじっくりと考えることが大切です。
先日、人生100年時代のマネーセミナーに参加しました。
そこでは、様々な年代の人たちが参加してライフプランニングの重要性について学んでいました。そこで基本となるのが「生きがい」である、と解説されていましたが、中身は各自で考えるように、とのお話でした。

しかし、実際は定年後を不安に思う人の多くが
「他の人はどうしていますか?」
「平均的な(お金の)数字を教えて下さい」
と、自分の生きがいを考えることなく『正解』を尋ねてきます。
定年後に初めて「生きがい」と向き合う人も多いでしょう。
そのために、コーチングを受けるという方法があります。

・自分は何をしたいのか
・自分の価値観・こだわり
・大切にしたいもの
・一緒にいたい人

など自分の半生や現状を見つめ直し、そこから

・自分のやれること(CAN)
・自分のやりたいこと(WANT)
・自分のやるべきこと(MUST)

を見極めることが、生きがいを持って第二の人生を始めることにつながるのです。
上記3つ(CAN,WANT,MUST)が重なる「生きがい」が理想ですね。

また、仕事以外のコミュニケーション力を磨くのもお勧めです。
初対面の人の話を
・傾聴する
・質問する
・フィードバックする
ことで、良好な人間関係を構築し、定年後の新たな人脈につながるでしょう。

私の周りでも
「定年前の管理職経験を生かして地域活動に参画した」
「チャレンジすることが好きなので新たな楽器に挑戦した」
「やはり仕事の達成感が好きなので働き続ける、起業する」
など、生きがいを見つけた人が出始めましたよ。

まとめ

定年後の生きがいを見つけることで、人生の質が向上し、心身共に満たされた日々が訪れることでしょう。そのために、自分のCAN,WANT,MUSTを考え、あわせてコミュニケーション力を磨きましょう。

記事の著者

矢頭 聖子Kiyoko Yatoh

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

コーチ&ファイナンシャルプランナー。
元金融系システムエンジニア。2005年に独立。
現在は経営者や管理職、就職・転職・起業志望者を対象にコーチングとファイナンシャルプランナー両方のスキルを活かした個別相談やセミナーを実施。
また中高生やその保護者へのキャリア教育、金銭教育にも取り組んでいる。