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幸せなキャリアのつくり方

2019.01.08

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今まで歩んできた人生を、立ち止まってじっくりふり返ったことはありますか?
どんなことを学び、どんな経験をしましたか。
また、どんなことに楽しさを感じ、どんなことに苦手さを感じましたか?

ここでは、100年時代を自分らしく生きるために、自分が思い描くこれからの幸せなキャリアのつくり方について一緒に考えてみましょう。

1.キャリアとは

キャリアとは、もともとはラテン語のCarraria(馬車などの乗り物の通り道=轍(わだち))が語源だと言われています。そこから、人のたどってきた足跡や、経歴なども意味するようになりました。

現在、いろいろな場面で「キャリア」という言葉を聞きますが、狭義のキャリアは、職業、職務、職位、職歴、進路を意味します。一方、広義のキャリアは、個人の人生、生き方そのもの、人生の中でその人が積み上げてきた全ての経験などとして使われています。

キャリアがそもそも轍(わだち)ということであれば、それは、いったん馬車から降りてみないと、どんな跡がついているのか見えません。そして今いるところが固い地盤なのか、足をすくわれそうなぬかるみなのかも分かりません。

私たちは、これからの自分の望む生き方を考えるうえで、まずは、どんなことを今までやってきたのか、それらを通してどんなことを学んだかなど、仕事もプライベートも含めて自己の棚卸しをする必要があります。

そして、自分はどんなことに喜びや幸せを感じるのかも知ることが大切です。その時に役に立つのが、キャリア・アンカーです。

2.キャリア・アンカー

私たちがキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力などをキャリア・アンカーと言います。

船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、一度形成されると変化しにくく、生涯にわたってその人の重要な意思決定に影響を与え続けるとされています。これは、アメリカの組織心理学者エドガー・H・シャイン博士によって提唱されたキャリア理論によるものです。

アンカーは以下の表の通り、8種類あります。

この表を見て、あなたはどのアンカーが大切だと思いましたか?

何を大切に生きていけると自分は幸せだと思いますか?

3.計画された偶発性(プランド・ハプンスタンス)

キャリアの棚卸しをして、キャリア・アンカーを知ることで、これから自分が望む方向が見えてきて、そこに進んでいける可能性は高くなります。

しかし、現実的には自分が望むキャリアを用意周到、綿密に計画し準備できるものばかりではありません。例えば、組織の中にいれば自分の能力や希望をアピールしても、部署や担当業務など、会社が決めた望まない人事に従わざるを得ないことも多いと思います。

そのような環境の中で、毎日をストレスフルに愚痴や不満で過ごし人生を終えていく人もいれば、自分が望む幸せなキャリアをつくっていく人もいます。

前者と後者、何が違うのでしょうか?

スタンフォード大学のジョン・D.・クランボルツ教授は、キャリア理論のなかで「計画された偶発性(プランド・ハプンスタンス)」という考え方を提唱しました。
キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるとしています。

例えば、英語が得意で、英語が活かせる部署を希望し入社したAさんの事例をご紹介しましょう。

Aさんは入社当時から海外営業部を希望していました。しかし、全く英語に関係ない製造現場の部署に配属されました。Aさんは戸惑いながらも、英語の勉強は続けつつ、3年間そこでできる自分の精いっぱいの努力をし続けました。異動希望調査には毎年、海外営業部になぜ行きたいか、何をしたいか、そこへ行っても今の部署でやっていることが必ず活かされるということを書き続けました。

ある日、会社の役員と海外からの顧客が、Aさんの部署を見学した時、通訳が不在になるというハプニングがありました。部署の上司はAさんが英語を話せることを知っていたので、とっさにAさんを呼び英語で製造過程の説明をするよう指示しました。
Aさんの英語と説明は完ぺきで、役員や上司からは感謝の言葉がありました。
これがきっかけで、海外のお客様対応に抜擢され、さらに2年後、海外営業部に異動になり能力を発揮しています。

予期せぬ偶然の出来事をプランド・ハプンスタンスに変えるには以下の5つの力を磨いておくことが大切であると言われています。
1.好奇心
2.持続性
3.楽観性
4.柔軟性
5.冒険心

つまり、幸せなキャリアは、常にチャンスに備えて予期せぬ出来事が起こるときのために準備し、5つの力を磨いて心を広く開いておくことでつくられるのです。

まとめ

人生100年時代を、できれば充実した時間を味わいながら「いま、ここ」を生きていけるといいですね。

偶然にやってくるかもしれない絶好のチャンスを感じ取ること、自分でチャンスを創り出し自分を変えていくこと、それらが、幸せなキャリアをつくるためにとても大切なことだと私は考えます。

記事の著者

中村 まゆみMayumi Nakamura

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチ連盟アソシエイト認定コーチ(ACC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

大学卒業後、旅行会社添乗員、専業主婦、行政機関勤務などを経て、2008年に社会保険労務士事務所を開業。社会保険労務士、産業カウンセラーとして多数の労働相談、心の相談を経験。働く人が笑顔になれる職場づくりの提案を行っている。
企業研修では、コミュニケーション研修、マネジメント研修、個人・チームのやる気を引き出すチームコーチングなどを実施。