脳の使い方を変えるWeメソッド®WSC ホールシステムコーチング®Whole System Coaching

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部下(相手)の特性を知る

2018.11.14

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同じように伝えても、伝わっている部下(相手)と、伝わっていない部下(相手)がいるという経験はありませんか?人は、三者三様、十人十色、百人百様、それぞれ違って当たり前。相手の特性ついてまとめました。

1.どんな特性があるの?

様々な特性診断やタイプ分けがありますが、WSCでは相手の使っている言葉をキーワードに、相手の偏った脳の使い方(脳のクセ)や、使っている脳の領域から思考特性を4つに分類しています。

【全脳システム】

部下(相手)は、どんな特性でしたか?
・目標に向かって突き進んでいくのが得意(結果重視)
・成果よりやり方にこだわる(やり方、プロセス重視)
・意図や目的が明確でないと進めない(アイデア重視)
・相手への影響が気になる(人間関係重視)

2.自分はどんな特性?

あなたはどんな特性でしたか?
相手を知る前に自分を知ることも重要です。

自分の特性を知る上では、周りからどんな風に見えているのか、どんな印象を与えているのかをチェックすることもお勧めです。自分の強みや弱み、コミュニケーションスタイルなどを周り(部下や家族、友人・知人など)からフィードバック(360度フィードバック)してもらうのです。

相手への接し方は変えられても、相手を変えることはできません。変えられるのは、自分の意識と行動だけです。フィードバックをもらうことで更なる成長のきっかけにしましょう。

3.相手の対応に応じた対応とは?

相手の特性が分かったら、その特性に応じたかかわり方で、さらなる信頼関係の構築、円滑なコミュニケーションを取ることができます。

例えば・・・
・結果重視の方へは、結論から話す、具体的で定量的に伝える、仕事は任せる
・やり方、プロセス重視の方へは、順序立てて話す、プロセスを評価する
・アイデア重視の方へは、意図・目的を伝える、イメージで分かりやすく伝える
・人間関係重視の方へは、こまめに声掛けする、相手への影響を伝える

もちろん、自分が部下の立場の場合も、上司の特性を見極めて、その特性に応じた対応ができます。

まとめ

相手の特性に応じた対応について見てきました。
個別対応が得意な方に、元ドジャースのトミー・ラソーダ監督がいらっしゃいます。
彼は現役時代、選手としては全く成績がふるいませんでしたが、監督になるとメキメキと力を発揮し、ついには「20世紀最高の監督」と言われるまでになりました。

彼は何をしたのか?

例えば、Aという選手が試合で良いプレーをしたとします。その時に、監督が「Good!」と言います。A選手があまり嬉しそうな顔をしなかったとすると「Goodでは、あまり嬉しそうではない」とメモします。

次に「Great!」と言ってみます。すると、ちょっとだけ嬉しそうな顔をした…などとメモするのです。監督はこうして、その人が動くキーワード、人によって違うツボを探していたそうです。

例えば、ほめるということ1つとっても、ほめられて嬉しいツボが人それぞれ違います。人前でほめられるのが苦手な人もいれば、大げさにほめてもらった方が良い人もいる。才能をほめられることを喜ぶ人もいれば、結果をほめられることが嬉しい人もいる。

その人に適した伝え方をしないと、その人には伝わらないのです。「誰かにこんな風に伝えたら嬉しがったので、他の人にもそうしよう…」などではダメなのです。

ラソーダ監督は、その選手達の癖やキーワード、ツボを観察し、それをすべてメモし、そして、その選手達がどのようにしたら「動く」か、どのようにしたら監督の想いが伝わるか研究したそうです。そして、その結果、選手達のことを全体的によく理解することができ、どのようにすれば選手達が自発的に動くようなるのかを掴み、それを一人一人の選手にあったやり方で実行していったのだそうです。

全脳システムを使って相手の特性や傾向を知り、今後のコミュニケーションに活かしてください。

記事の著者

コークリエイター・ちえCo-creator Chie

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ