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エグゼクティブコーチのあり方って?

2019.01.22

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クライアント(コーチを受ける人)が、自分より社会的地位が高かったり、実績を残されている経験豊かな方の場合でも、あなたは、いつも通りのあなたでいられますか?

もし、答えがNoなら、この記事がとてもお役に立つことでしょう。
Yesの方は、読み飛ばしてOKです。

今回は、特に経営者や役員などエグゼクティブの方をコーチするエグゼクティブコーチのあり方について、まとめました。

1.エグゼクティブコーチのあり方って?

クライアント(コーチを受ける人)が、自分より社会的地位が高かったり、実績を残されている経験豊かな方の場合でも、あなたは、いつも通りのあなたでいられますか?

たしかに、相手の地位や名声によって、影響を受けることがあります。しかし、それでは、コーチとしての軸がぐらついて、効果的なコーチングはできないのではないでしょうか?

特に、経営者層の方をコーチする場合(エグゼクティブコーチング)は、コーチとしての軸がぐらついていれば、コーチングできないと言えるでしょう。

なぜなら、コーチは、相手を映し出す鏡の役割です。そして、コーチは、クライアントへ率直なフィードバック(事実・感じたこと)を伝えていきます。そのために、コーチは、コーチ自身のゆるぎないあり方・自己基盤が必要とされるからです。

2.映画 「英国王のスピーチ」に学ぶ

2011年2月のアカデミー賞作品賞に選ばれた「英国王のスピーチ」をご覧になりましたか?

この映画は、実話で、主人公は、ジョージ6世、現在のエリザベス女王2世のお父様にあたります。幼いころからずっと吃音に悩んでいた英国王ジョージ6世とスピーチコーチ(言語療法士)とのコーチングを通して、課題を克服していく過程と交流を描いた感動作です。英国王という立場上、スピーチが苦手だからと言って、スピーチから逃げることはできません。第二次世界大戦開戦にあたり、国民を勇気づけるメッセージを伝えるのが国王の役目です。

英国王と初めて対面するコーチは、「自分のことはファーストネームで呼んでください」と英国王に伝えます。そして、「英国王のこともファーストネームで呼ばせてください」と申し入れる場面があります。とてもクライアントとコーチの関係性を端的に表している場面だと思います。さらに、コーチは、英国王に、率直なフィードバック(事実・感じたこと)を伝えています。クライアントとコーチの関係性をお互いに平等な関係、協働関係などと言いますが、まさに、相手が国王であろうと、一人の人として、関わっていくのがコーチの姿勢と言えるでしょう。

そして、言うまでもなく、映画の中では、英国王に最大限の敬意を払っていらっしゃいました。すなわち、コーチは、自分より地位が高い方であろうと、相手を尊重して、このような関係性を築き、信頼関係を構築しながらコーチしていきます。相手が自分より高い地位や経験があるからといって、変にがんばる必要はないのです。

第二次世界大戦開戦時、ジョージ6世は、彼の家族やコーチが見守る中、全国民を前に、王の尊厳と誇りをかけた演説をします。幼いころからの吃音を克服して、見事に人心を得る演説に感動した映画館の客席からも拍手が起こりました。

3.関係性の質が結果の質につながる

このように、コーチには、相手の地位や名声によって、影響を受けることないコーチ自身のゆるぎないあり方・自己基盤が必要とされます。そして、コーチは、クライアントを映し出す鏡です。ジョージ6世とスピーチコーチは、生涯の友人となりました。

コーチングの成果は、コーチと相手との相互の信頼関係の上に成り立っています。

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授は「組織の成功循環モデル」を提唱しています。
「生産性を上げるためのコーチング」に記載しています。)

関係性の質→思考の質→行動の質→結果の質

「英国王のスピーチ」は、英国王の人間臭い場面に共感し、脚本化は、30年以上前にデイヴィッド・サイドラー氏によって映画・劇場公演のために企画されました。しかし、ジョージ6世の王妃エリザベスは、「自分の生きている間は公にしてほしくない」との意向で、許可を得られなかったために、当時は見送られたと言われています。

まとめ

いかがでしたか?

コーチは、クライアント(コーチを受ける人)が、自分より社会的地位が高かったり、実績を残されている経験豊かな方の場合でも、いつも通りの自分でいることが大切です。

もし、まだこの映画を観たことがないのなら、ぜひご覧になることをオススメします。この映画によって、人は障害を乗り越えて、変われるということに、どれだけの方が勇気づけられたことでしょう。公開してくださったことに深く感謝しています。

記事の著者

生嶋 幸子Sachiko Ikushima

  • ホールシステムコーチング®共同開発者
  • 国際コーチ連盟マスター認定コーチ(MCC)(関西女性初)
  • ホールシステムコーチング®認定プロフェッショナルコーチ

株式会社コーチ・アイエヌジー 代表取締役
自社開発したホールシステムコーチング®が2014年国際コーチ連盟(ICF:本部アメリカ)からコーチ・トレーニング・プログラム(ACTP)として日本で3社目に正式に認定される。2000年よりコーチとして活動。エグゼクティブコーチング、企業向けプロジェクトコーチング、コーチ養成スクールなどを中心に人と組織の変革を行う。
2017年国際コーチ連盟グローバル・カンファレンス(ワシントンD.C)でアジア人唯一のスピーカーを務める。