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聴くだけで人は育つのか?

2018.11.13

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コーチの仕事の9割は聴くことと言われます。上司・リーダーとして、親としてコーチングを学んでいるけれど、果たして本当に聴くだけで人は育つのかという疑問についてまとめました。

1.普段どんな聴き方をしていますか?

自分の聴き方を振り返ってみて、以下のようなことはありませんか?
□ 自分の知りたいことだけをきいている(事情聴取になっている)
□ きいている時、そのことへの批評や批判、自分の考えが浮かんでくる
□ 忙しいので、作業をしながら片手間できいている
□ 相手の言葉はきいているが、言葉以外はきいていない

コーチは、クライアントの話を目的を持って聴いています。そして、クライアントの可能性を信じ、成長を願って聴いています。

2.聴くとは?

「きく」には3つあります。
(1)「聞く」
   「音が聞こえる」、「音を聞く」という意味で、単に音が耳に入るという受動的な聞き方をいいます。
   したがって、聞いた瞬間に忘れられることもあれば、聞き手にとって都合の良い部分だけが記憶される
   ということもあります。

(2)「訊く」
   「訊問する」という言葉もあるように、「こちらが訊ねたい事を問いただす」という訊き方です。つま
   り話し手にとっては、訊き手の側が必要とする内容を述べさせられるといった印象が強くなります。

(3)「聴く」(傾聴)
   読んで字のごとく、耳できいたことを心で受け止めること。自分の解釈を脇に置き、相手のために聴く
   ことです。その際、批判や批評をせず、肯定的意図を聴きとります。そして、言葉以外の雰囲気や感情
   等も含めて、相手が何を伝えようとしているかに集中して関わります。

3.目的を持って聴く

人は、遮られたり否定されたりせずにたくさん話を聴いてもらえると、「自分は聴いてもらう価値がある人間である」と自己肯定感が生まれ、「自分はこの場所で受け入れてもらっている。ここに居て良い存在」という安心感を得ることができます。

何のために聴くのか?目的を持って耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

聴くに徹すると、相手は自分で話すことによって自己理解・自己認識が深まり、新たな気づきを得ることができます。人から指示されたことより、自分で気づいたことの方が行動に結び付きやすいものです。

さらに、相手の話を聴くときは姿勢や環境を整えることも大切です。
□ 相手との距離や座る位置に配慮する
□ 話しかけられたら作業の手を止め、相手の方に姿勢を向ける
□ うなずきやあいづちを打ちながら聴く
□ 相手と話すペース、声のトーンを合わせる
□ 相手の話を遮らず、最後まで聴く
□ 相手の話を適宜確認しながら進める

まとめ

私が以前、職場で相談員をしていたとき、女性従業員の方からとある相談を受けました。人間関係で悩んでいる。相手に止めてほしいことがあるというものでした。
私はとにかく聴くに徹して、彼女の気持ちを汲み取るように話を聴きました。すると、彼女の苦しさや辛さが伝わってきました。

じっくり聴いて共感した後、彼女にどうしたいのか、そのためにできそうなことは何かを尋ねてみたところ、勇気を出して相手に伝えてみるということが彼女の口から出てきました。

その後彼女はそれを実行し、問題を解決することができました。あの時、初めに私が「止めて下さいって言ったらどうですか」と言っていたら、結果は彼女がとった行動と同じであったとしても、彼女は行動に移していたでしょうか?おそらく、自分でやると決めたからこそ行動に移せたのだと私は感じています。

相手の話を聴いていると、最初は色々な考えや感情が浮かんでくることもありますが、相手の成長を願って、相手は答えを持っていると信じ、何のために聴くのか目的を持って聴いてみてください。

記事の著者

コークリエイター・ちえCo-creator Chie

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ