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リーダーシップとコーチング

2018.11.16

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いま、職場では「リーダー育成が必須」「リーダーシップの醸成が必要」といつもリーダーシップが課題となっています。その一方で、リーダーシップとは何か、もう一つはっきりしていません。(外来語のまま使われる用語は日本にない概念ともいわれていますね)

現在、私は企業からの依頼で、次世代リーダーを育成するコーチングを担当しています。
企業からは「彼らにはリーダーシップを持ってほしいので」と御依頼頂きました。
では、何があればリーダーシップがある、とわかるのですか?と質問すると、その答えはなかなか出てきません。
そのコーチングは「リーダーシップとは何か」を探すことから始まりました。

ここではリーダーシップとは何か、そしてコーチングはリーダーシップにどう関わるのかを考えます。

1.リーダーシップの定義いろいろ

リーダーシップとは何でしょうか?
大辞林によると「指導者としての能力・資質・統率力・指導力」です。
日本語に訳すのが難しい概念ですね。
そういう時は英語での定義に戻ってみましょう。
英英辞典(LexicEN)で調べてみると、
・the activity of leading
・the body of people who lead a group
・the status of a leader
・the ability of lead
と、「活動」「体制」「地位」「能力」とここでも定義はいろいろです。

ピーター・ドラッガー著「プロフェッショナルの条件」からの引用です。
「リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に確立することである。リーダーとは目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である」
「リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである」
この定義、コーチングの考え方に似ていると思いませんか?

2.コーチングとリーダーシップの関係は

伊賀泰代著「採用基準」の中で挙げられた、リーダーがなすべき4つのスキルがあります。

・目標を掲げる
・先頭を走る
・決める
・伝える

これはコーチングスキルでいうと

・目標設定する
・体現する
・決断する
・フィードバックする、提案する

になるでしょうか。全て共通していますね。
リーダーシップ研修としてコーチングを学び、活用する方が多いのも頷けます。
伊賀氏は先述の著書の中で、リーダーとは
『チームの使命を達成するために、必要なことをやる人』
であり、全員がリーダーという意識を持つチームが高い価値を生み出すと述べています。
コーチングとは
「相手(個人・組織)の主体性を引き出し、目標達成に導くこと」
ですから、ここも共通ですね。
では実際コーチングを学ぶことでリーダーシップがどう変化するでしょうか?

3.コーチングをリーダーシップにどう活かすか

その昔、リーダーシップは人の特性なので
・リーダー一人だけが持っていればいいもの
・生まれつき持ち合わせているもの
と言われていました。
過去の名君達がその代表です。
そしていざ学ぶには、昔の偉大なリーダーや経営者を真似するのが定番でした。
しかし多様性に富み、変化が大きいこの時代、先人の真似や属人的な魅力、スキルに頼ることは
危険です。
自分自身で目標を設定し、現状を分析し、そのギャップを明らかにした上で行動変容すること、それを学習のサイクルで振り返りながら学びに変えて実践を続けていくこと、これらが自分にも、他者にも実行できるのがコーチングです。
そして、その目標を「私たち視点」で考えることができるかも大切です。
また、コーチングによって自己基盤を整え、自己改革を続けることで、自分の軸となり一貫性が培われます。
そのスキルとあり方を実践することがリーダーシップの発揮につながるでしょう。

まとめ

日常のそこかしこにリーダーシップは存在しています。
先日、長蛇の列のタクシー乗り場にて「相乗りしましょうよ」と1人ずつで並んでいた人々に声を掛け、次々とタクシーに同乗を促したマダムは、「私たち視点」を持って、リーダーシップを発揮していたように見えました。
滞っていた「場」が動き出した瞬間でした。
かつては生まれつきの特性だと思われていた「リーダーシップ」は、コーチングを学び活かすことによって「いつでも、どこでも、誰でも」できるものだと認識が変わってきました。
そしてリーダーシップは一人だけに必要なのではなく、全員に必要なのです。
それはコーチングについても同じなのです。

記事の著者

矢頭 聖子Kiyoko Yatoh

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

コーチ&ファイナンシャルプランナー。
元金融系システムエンジニア。2005年に独立。
現在は経営者や管理職、就職・転職・起業志望者を対象にコーチングとファイナンシャルプランナー両方のスキルを活かした個別相談やセミナーを実施。
また中高生やその保護者へのキャリア教育、金銭教育にも取り組んでいる。