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AIとコミュニケーション

2019.12.01

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「AI時代の到来」「AIによって仕事が奪われる」など、「AI」という言葉を近年、あたりまえのように耳にするようになりました。
今まで全く知らなかったこと、それが1年も経たずに私たちの生活に浸透する。それが今の時代変化のスピードだと感じます。

そんな時代を生きている私たちですが、AIのコミュニケーションはどのようになっているのか、これからの時代、コミュニケーションにおいて何が大切なのか?についてまとめました。

1.コミュニケーションとは

「コミュニケーション」という言葉について、改めて辞書で確認をすると、
【社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。
(言語・文字その他視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする。)(広辞苑より)】

コミュニケーション(communication)の語源はラテン語のコムニカチオ(communicatio)です。 コムニカチオの意味は「分かちあうこと、共有すること」です。

つまり、自分自身の気持・意見などを、言葉を通じて相手に伝えることといえます。
そして、言葉は1つの道具ではあるけれど、その言葉に声(音声)や感情、身振り手振りなどを乗せ、私たちは細胞レベルでの伝達(コミュニケーション)を毎日、幾度となくしているのではないでしょうか。
また、その相手は、自分以外の他者であり、自分自身でもあるかもしれません。

2.AIのコミュニケーションの限界

対話をするAIといえば、ペッパーのようなロボット、スマートスピーカー、チャットボットなど、いろいろな商品やサービスが生まれてきています。
これらは一見、コミュニケーションをしているようです。しかし、実際はキーワードを拾って予め決められた返答をしたり、「こう言われたらこう返すことが多い」という統計的な処理をして、返しているものがほとんどと言われています。
決められたトークスクリプト(台本)の通りに話しているようなものです。

つまり、AIにはコミュニケーションの根幹ともいえる「自分自身の気持・意見」などがないのです。意志がないとも言えるかもしれません。

人間の行動を「認知」「判断」「行動」に分解すると、最近のAIは、起こっている事実を「認知」する能力はディープラーニング(深層学習)などの技術により高まってきました。
しかし「判断」のところは人間が予め条件を決めておいたり、何を最適化するかの軸を予め設定しておいたりする必要があるのが現状です。
つまり今のAIは「認知」から「行動」に直結する条件反射的なものだったり、「判断」は人間が設定しているものだったりするのです。

逆の見方をすると、「判断」はAI時代の人間に求められる大切な能力と言えるかもしれません。
幅広い情報源から状況を「認知」する能力はAIがますます得意となっていくようですが、情報を元に、どうしていきたいか意志をもって決めていくのはあくまでも人間の仕事であり、私たちに求められる力なのでしょう。

3.これからの時代に求められるコミュニケーションとは

これからの時代に求められるコミュニケーションに大切なこととは何でしょうか?
細胞レベルのコミュニケーションを目指すための3つについてまとめます。

(1)自分自身のあり方(Being)
どうして、コミュニケーションに「あり方」が必要なのでしょうか?

前述でもあったように、トークスクリプト(台本)のような、誰でも再現可能なコミュニケーションは、もしかしたらAIにもできるかもしれません。
しかし、私たちはコミュニケーションを通して、自分を伝えたい、相手とわかり合いたい、信頼関係を築いていきたいと本能レベルで感じています。

そのため、コミュニケーションがうまくいかないとストレスを感じたり、気持ちが落ち込んだりしませんか?
そして、うまくいくと、元気が出たり、行動が促進されませんか?

コミュニケーションを円滑にするためには、まず、自分自身のあり方(自分の信念)に目を向け、自分は何を大切にしたいのかを知ることが大切です。
すると、主語が「私」もしくは「私たち」になります。主語は「私」ということは、自分の言葉であり、言葉は自分自身である。誰にも変わらない、変えられない唯一無二になるのではないでしょうか。

(2)相手(自分)を想う気持ち(想像力)
コミュニケーションは双方向(interactive)です。相手も自分も大切にすることで、コミュニケーションを円滑かつ、幸せなものにしてくれると感じています。
そして、相手の言葉だけではなく、言葉に限らず、見えたこと、聞こえたこと、微細な動き、空気など、感じたことを踏まえて相手を想うこと、汲み取ることは、私たち人間にしかできないことであり、それはコミュニケーションにおいて大きな力として働くことでしょう。

(3)意思
「2.AIのコミュニケーションの限界」で、これからの私たちに求められることとして、「判断する力」と書きました。
判断をするためには、情報も必要ですが、最後はその情報を元にして、私がどうしたいのか。
「意思」が大切だと考えます。

判断に意思がないと、「〇〇さんが言っていたから」と受け身になりますが、意思があれば、「私が××と考えた」と、主体的になります。
主語は私。

まとめ

ある落語家さんに教えていただきました。人にしかできないことは、「書くこと」と「話すこと」。
話すこと、つまり自分の中にあるものを、言葉を中心に五感をつかいながら表現することは人間しかできないことですよね。
その対話のやり取りがコミュニケーションであり、そのコミュニケーション1つ1つが自分自身である。
AI時代のコミュニケーションにおいて、自分自身を表現していくことを楽しむことができる。それがこれからの時代のコミュニケーションのあり方かもしれません。

記事の著者

飯田 招子Akiko Iida

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ(ACC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ

大学卒業後、総合人材サービス企業へ入社。
新規開拓営業、プロジェクト管理など常に多くの人と関わる業務を経験。
また、OAインストラクターとして幅広い年代の技術習得とキャリア支援に携わる。
現在は、人材育成コンサルティングや中小企業の人材に関する課題解決、組織活性化、採用支援、各種研修を行っている。