脳の使い方を変えるWeメソッド®WSC ホールシステムコーチング®Whole System Coaching

  • Tweet
  • Share
  • Line

相手に声を届ける方法

2020.02.01

  • Tweet
  • Share
  • LINE

人前で話したり、家族やお客様と直接会話したりと、相手と話す機会は多々あります。
そんな時、あなたの声は相手に届いていますか?
もしかすると、まわりの音にかき消されたり、相手に受け取ってもらえてなかったりするかもしれません。

今日は効果的に相手に声を届ける5つの方法についてご紹介します。

1.アイコンタクト

「目は口ほどにものを言う」という言葉が示す様に話をしている相手の目を見れば、
「相手の性格」や「いま何を考えているか」など感じとれるはずです。

そして、赤ちゃんやペットと接するときは、言葉は通じないかもしれませんが、
相手の目を見ることで、赤ちゃんやペットが考えていることを何とか感じ取ろうとしているのではないでしょうか?

会話の内容はもちろん重要ですが、会話をするときにお互いの目を見合うことは相手に声を届けるためのコミュニケーションの基本です。

ここでは、自然なアイコンタクトするためのコツを3つご紹介します。

(1)最初のひとことは、目を合わせる
初めの一言目は目を合わせて話し始めましょう。
0.5秒~1秒間のアイコンタクトが、一番友好度が高くなると言われています。

(2)適度に目線を外す
視線は適度に外した方がお互いリラックスして会話ができます。とは言っても顔を伏せてしまうのではなく、目の周辺に視線を送るようにしましょう。
目に近い、鼻やオデコ、眉間なら相手には目を見ている印象になります。
そして目線を外す時は「縦に外す」のがポイントです。目線を横に外すと、否定している印象を相手に与えてしまいます。うなずくようにすれば、縦に目線を外せます。

(3)ここぞという時に「1秒程度」相手の目を凝視する
ここぞというときには相手の目を見て話しをしてみてください。1秒程度が自然なようです。
相手の目を見ながらの会話は緊張感があり、強く印象に残ります。

2.衣服・姿勢に気をつける

相手に声を届けるには、第一印象で好印象を持ってもらうことが大切です。
第一印象は最初の「6秒間」で決定されると言います。その一度ついた印象はなかなか消えるものではありません。そのため、T・P・Oに合わせた服装や姿勢に気をつけます。 初対面の人に「好印象」を与え、こちらの声を受け取ってもらえる様に、普段から心がけましょう。

(1)T・P・Oとは
Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)の頭文字をとり、「時と場所、場合に応じた方法・態度・衣服等の使いわけ」のことです。ビジネスの場面でプレゼンや商談などであればビジネススーツにネクタイ。介護関係者などであれば、相手はジャージかもしれません。そんな時は、ジャケットよりもジャンバーの方が好感を持ってくれます。子供たちなら、ラフな格好がいいかもしれませんね。声を届けたい相手や話す場所に合わせて、衣服を使いわけるといいでしょう。

(2)姿勢に気をつける
ピンと背筋が伸びた姿勢は、初対面の方にポジティブな印象を与えます。意識して姿勢を正す習慣をつけて、自然と美しい立ち姿勢ができるようにしましょう。
コツとしては、背筋を伸ばし、首とあごを引く。耳・肩・ひじ・ひざ・外くるぶしが一直線になる様に意識することです。

3.動きハツラツ

人前で話す時、どのようなシーンでも、私たちは会話をしながら無意識に手や足を動かしています。その手足を有効に使うことによって、より話の臨場感や表現が増します。
以下を参考に、重要なメッセージを伝える時や、話にメリハリをつける時など手足を有効に使い、より効果的に相手に声を届けましょう。

・「これからお話するポイントは3つあります」指を3本出して示す。
・「大きさ」を示すときはゆっくり大きく動かす。「小ささ」を示すときは小さく早く示す。
・「高い」を示すときはゆっくり手を挙げる。「低い」を示すときは手を下げる。
・「こんな形の花瓶でした」といいながら花瓶の形を示す。
・「いまから3年前」左方向へ3歩歩く。「これから3年後」右方向へ3歩歩く。
・「ここから目標へジャンプします」その場でジャンプする。
・喜怒哀楽を手で表す。喜びのガッツポーズや困ったときの腕を組む動き。
など

4.笑顔で話す

笑顔で話と、相手に親しみを与え、自分には落ち着きをもたらします。そして、笑顔といっしょに声も受け取ってもらえます。相手に声を届けるには、笑顔は素晴らしい効果を発揮します。
ニューヨークのあるデパートが、クリスマスセールの期間中に次のような広告に出していました。

『クリスマスの笑顔』
元手が要らない。しかも、利益は莫大。
与えても減らず、与えられた者は豊かになる。
一瞬見せれば、その記憶は永久に続く。

どんな金持ちもこれなしでは暮せない。
どんな貧乏人もこれによって豊かになる。
家庭に幸福を、商売に善意をもたらす。

友情の合言葉。

疲れた者にとっては休養、失意の人にとっては光明、
悲しむ者にとっては太陽、悩める者にとっては自然の解毒剤となる。
買うことも、強要することも、借りることも、盗むこともできない。
無償で与えてはじめて値打ちが出る。

(デール・カーネギー氏 『人を動かす』より抜粋)

友人の講師から笑顔の練習法を教えてもらいました。
それは、鏡の前で「ミッキー、ラッキー、ウイスキー」と口角を意識して三回大きな声で行います。
それを行うと口角が上がり、笑顔になります。

5.大きい声ではっきりと

声を相手に届けるためには、相手に聞こえる声でハキハキと話すことが重要です。

・第一声をゆっくりと。
・相手の後ろ(背中)に声が届くイメージで。
・語尾をしっかり発音する。
・口をしっかり開ける。
・お腹から声を出す。
しっかりお腹から声を出して、声が相手を越えていくことをイメージして話しましょう。

まとめ

1.アイコンタクト、2.衣服・姿勢に気を付ける、3.動きハツラツ、4.笑顔で話す、5.大きい声ではっきりと、
この5つの頭文字をとると『あいうえお』となります。
相手に声を届かせる方法は、『あいうえお』の法則と覚えましょう。

私は、クライアントとの対面セッション、チームコーチングで人前に出る時など、この『あいうえお』の法則をチェックしてからクライントにお会いします。

人がコミュニケーションで相手から受ける影響は、「見た目/表情/しぐさ/視線など」の視覚情報が55%、「声のトーン/話す速さ/声の大きさ/口調など」の聴覚情報が38%、「話の内容など」の言語情報が7%だと言われています。
(メラビアンの法則より抜粋)

声(話の内容7%)を相手に伝えるには、目(アイコンタクト、衣服、姿勢、動き、笑顔)と耳(大きい声ではっきりと)を味方に付けることをプロとして意識しています。

そうすることで、質問やフィードバックが相手に届き、何でも話しあえる良い関係性が築けます。
“声”には人を動かすパワーがあります。せび、『あいうえお』の法則をご活用ください。

記事の著者

山本 貴史Takashi Yamamoto

  • WSCコークリエイター
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
  • ホールシステムコーチング®︎認定プロフェッショナルコーチ